先日、ギャラリーにアップしました白鷹町Sさま邸。
和室は真壁を選ばれました。
内部の壁の施工には大きく分けて真壁と大壁があり、
真壁とはとっても簡単にいうと、柱が見えるような施工法です。
柱を表しにする分、上等な木材を使用したり、施工にも技術が必要になるそうですが
やっぱり和の存在感がぐっと引き立つデザイン性の良さや
柱自体が呼吸できるので、壁内に湿気が溜まりにくく、調湿作用もあるとのこと。
木の柱ってずっとさわりたくなる気持ちよさですよね~^^
Sさま邸の和室は、真壁の他にもこだわりが散りばめられていますのでご紹介します。
目透し天井です。
天井板をぴったりとはり合わさずに、隙間を開けて仕上げます。
これまた技術と木材の良さが大切なところ。
木目が美しいですね。はる方向なども古くから謂れがあるそうです。
畳は半畳タイプの和紙畳です。
和紙畳は変色しにくく、お手入れもしやすい優れもの。
淡い黄金色のようなこの美しいカラーは薄茶色と乳白色のストライプだそうです。
建具や柱とぴったり合っていますね。
三方計7枚の造作の障子戸がぐるりと囲んだ様子もかっこいいんです。
めりはりのある格子デザインなので圧迫感を感じさせません。
間仕切りをすべて開けるとリビングと一続きになります。
施主さまお気に入りの床の間です。
こちらにもカラーの異なる和紙畳とアクセントで深いブルーのクロス。
こちらのアクセントウォールはリビングのプリーツスクリーンともぴったりでした。
さらに注目いただきたいのは向かって右側の柱です。
床柱になっているこちらは人造の絞り丸太と呼ばれるものです。
成長途中の杉の木にプラスチックの添え木をあてて、
ぐるぐると縄で縛り2~5年程度かけて形成する手間のかかった材料なのだそう。
そのためひとつとして同じ模様がない、一点モノ。
さわり心地もとっても滑らかで美しいです。
上から下までこんな感じです。
存在感があります。
洋室に馴染モダンな和室も素敵ですし、
Sさま邸のような本格和室も心惹かれますよね。
ご紹介したいところがありすぎて、つい長くなってしまいました。
最後までお読みいただきありがとうございます!